いびきの治療は、いびきの原因を取り除くことになります。肥満傾向にある人は体重減量療法、鼻閉(鼻づまり)・扁桃肥大・アデノイド肥大なら耳鼻咽喉科で検査診断と治療・手術が行われます。いびきの症状があって治したいけれど、どの科か良いか分からない・いびきの原因を知りたいなら「いびき外来」のある病院をおすすめします。いびき外来とはいびきを専門に扱う専門外来です。総合病院のいびき外来ならば、いびきの原因がわかれば専門の科でいびきの治療を受けられるメリットがあります。
いびきがない単純いびき症であっても重症になれば治療が必要です。習慣的ないびきは病的ないびきに移行することがあります。いびき人口は2割といわれ、中高年の男性の6割、中高年の女性は4割に習慣性のいびきがあるといわれ、40歳以上で習慣性のいびきがある人は高血圧を合併する頻度が高いともいわれています。空気が出入りする上気道の抵抗が大きくなるに従っていびきの音はは激しくなり、周囲の安眠の妨げにもなります。ひどいいびきは病気です。いびき外来など専門医の検査による適切ないびきの治療を受けて下さい。
いびきの治療はいびきの程度で異なります。成人のいびきの原因は複数の原因が重なっていることが多く、幾つかの治療法を組み合わせた治療法行われることも多いようです。例えば、いびきと無呼吸を伴う閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS)では、軽症ならば生活指導で経過観察をしたり、軽症~中等症では口腔内装置(マウスピース)をしたりしますが、中等症~重症ではCPAP療法(シーパップ療法)が一般的です。また、鼻の疾患がいびきの原因の場合は外科的治療が施されます。
いびきの治療で気になるのがいびきの治療費です。残念ながらいびきだけでは保険が適用されず、このいびきの治療に掛かる費用は全額自己負担になります。肥満や飲酒(アルコール)がいびきの原因になっているなど、いくら大きないびきであっても保険適用の基準を満たす病気がなければ保険適用外になってしまいます。生活習慣を改善するだけでもいびき解消または改善につながることもあります。日常生活でいびきをかかない方法を実践したりと、いびき防止対策をすることも大切です。
■いびきの治療:CPAP療法(シーパップ療法)
空気圧で狭くなった気道を広げる治療法です。中~重症の閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS)では保険が適用されますが、それよりも軽度であったり、いくらひどいいびきであっても無呼吸がなければ単純いびき症と判断され保険が適用されず、いびきの治療は自費治療になります。
■いびきの治療:口腔内装置(マウスピース)
軽症~中等症の閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS)にマウスピースが用いられます。中程度以上の閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS)と診断されるとマウスピースは保険適用になります。単純いびき症でのマウスピースは保険適用外でマウスピースにかかる費用は自己負担になります。
■いびきの治療:外科的治療(手術・レーザー治療)
閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS)や病気が原因のいびきの手術などの外科的治療は保険が適応されます。いびきの咽頭形成手術や中等症以上のイビキ・睡眠時無呼吸症に適応する扁桃摘出手術は保険が適用されます。アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎・鼻中隔弯曲症・肥厚性鼻炎などによる鼻閉(鼻詰まり)で鼻の通りが悪い場合も治療が行われます。いびきの外科的治療については保険が適用になるかどうか確認する方がよいようです。いびきのレーザー治療(レーザー口蓋垂口蓋弓形成術・Laup法)は局部麻酔で入院の必要もなく15分ほどで完了するいびきの治療法です。いびきのレーザー治療のデメリットは、保険の適用外であることや、新しいいびきの治療法であるため、いびきのレーザー治療ができる医療施設が少ないことです。いびきのレーザー治療を受けるときは、レーザー設備の充実といびきのレーザー治療の経験がポイントになり、病院選びも重要になります。
次の症状で2項目以上ある場合は専門医に相談することをおすすめします。いびきは危険信号です。
○いびきをかく
○寝ているときに息が止まる
○朝起きると喉が渇いている
○夜中に何度も目が覚める
○日中に眠気がひどい
○居眠り運転をしそうになったことがある
○太っていて首が短い
○扁桃腺やアデノイドが大きいといわれる
○鼻で呼吸できない(口呼吸をしている)
○いつも睡眠不足を感じる
○十分寝ているのに疲れが取れない

