子どものいびきと大人のいびきでは、いびきの原因が大きく異なります。子どものいびきの原因はアデノイド肥大・扁桃肥大・鼻疾患で、子どものいびきの原因の95%がアデノイド肥大・扁桃肥大といわれています。大人のいびきの原因は肥満・加齢・飲酒・ホルモン分泌異常など様々で、大人のいびきの原因には生活習慣が大きく関係しているといわれています。
睡眠時に、子どものいびきや無呼吸が確認されたら、早めに小児科や耳鼻咽喉科で診察を受けることが望まれます。通常、子どもの睡眠は、スヤスヤ寝息があってもいびきとは無縁です。子どもがいびきをかいている時は、何かしらの原因で気道が狭くなって、いびきをかいていると考えられます。子どものいびきの原因の中でも、アデノイド肥大・扁桃肥大が95%を占めるともいわれています。子どもが起きているときは、アデノイド肥大・扁桃肥大で鼻呼吸が制限されると意識的に口呼吸をするようになりますが、睡眠時には無意識で鼻呼吸するために、無理な呼吸努力をする結果、睡眠時にいびきだけでなく発汗や体をよく動かすなども見られます。アデノイド肥大や扁桃肥大が、子どものいびきや睡眠時呼吸障害を引き起こしている結果の症状です。
子どものいびきの原因として扁桃肥大があります。扁桃腺が大きいだけでは病的とはいえませんし、手術の必要もありません。扁桃腺は喉の奥の両側にある丸く見える正式には口蓋扁桃と呼ばれるリンパ腺です。扁桃腺は10歳位になると縮小してきますが、いびきの程度がひどい場合や、扁桃腺炎を頻繁に繰り返す場合は手術を検討することもあります。
子どものいびきの原因としてアデノイド肥大があります。アデノイド肥大とは、軟口蓋の裏側で、鼻の突き当たりにあるアデノイドとよばれるリンパ組織が肥大している状態で、肥大に伴って様々な症状が現わる場合をアデノイド増殖症といいます。通常、アデノイドは3歳頃から肥大し始めて6歳頃のピークの後は次第に萎縮します。アデノイドが大きすぎると鼻の奥が詰まったような状態になり、いびきをかくようになり、普段も口呼吸(口を開けて呼吸すること)が多く、歯並びの悪さ・アデノイド顔貌(口呼吸による、しまりのないような悲しそうな顔つき)が現れます。更に、いびきに加えて睡眠中に呼吸が止まったり、夜の眠りが浅くなるために日中に活気がなかったりします。副鼻腔炎(蓄膿症)や中耳炎を併発していることも少なからずあります。中耳と咽頭は耳管という管で繋がっていますから、アデノイド肥大により、耳の奥への空気の通りが悪くなって難聴になったり、滲出性中耳炎になりやすくなります。アデノイド肥大は小児科ではなく耳鼻咽喉科が診療科になります。
子どものいびきは体の発育に大きな影響を与える可能性があります。普段よりも日中に眠気があるように見えませんか?日中に活気がないように見えませんか?注意散漫に見えませんか?口を開けて息をしていませんか?なにより、いびきをかいていませんか?
大人のいびきは、肥満・加齢・鼻閉・飲酒なども関係しています。加齢により上気道筋が衰えることで、いびきをかきやすくなります。加えて、肥満の場合は、舌根部や咽頭組織に脂肪が沈着することで気道が狭まり、いびきをかきやすくなります。大人のいびきの原因は、肥満・加齢・鼻閉・扁桃肥大・飲酒・ホルモン分泌異常・軟口蓋形態異常・神経の障害などさまざまで、複数のいびきの原因がいびきを引き起こしていることも多く、大人のいびきには生活習慣が大きく関係しているといえます。

