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味覚性多汗症の治療

味覚性多汗症とは、味覚刺激によって顔面や頭部を中心に大量の汗をかく多汗症です。味覚性多汗症は味覚性発汗に精神性発汗が加わったものと考えられています。精神性発汗とは、精神的緊張や予期不安などが引き起こす発汗です。味覚性発汗は生理的発汗で誰にも起きる発汗ですから治療対象にはなりませんが、強い精神性発汗が重なると味覚性多汗症を引き起こしたり悪化させてしまうこともあり、このようなケースでは治療が必要といえます。

味覚性発汗は、一般的に辛いものを食べると顔(特に鼻・額・口周辺)や頭部に汗をかきます。人によっては酸味のある食べ物や甘い食べ物でも汗をかきます。味覚性発汗は誰にでも生理的発汗として起こるものなので全く心配しなくてもよいです。ただ、過去に食事したときに顔に大量の汗をかいて困ったり恥ずかしい思いをしたなどの経験から、「汗をかきたくない」という精神的緊張や、「また汗をかくかもしれない」という予期不安が潜在意識に植え付けられることで精神的に緊張して余計に汗をかくようになり、ひどくなると味覚性発汗の域を超えて味覚性多汗症になってしまいます。味覚性多汗症が重症化すると、チョコレートやチーズなど特定の食べ物や、何を食べても異常に大量の汗をかくこともあります。味覚性多汗症を解消するには食事や食べ物に対する恐怖心や不安を克服することが大切になります。熱い食べ物や辛い食べ物を食べれば汗が出るのはいたって健康といえます。汗を否定しないで「汗くらい」と開き直るのもよいです。食事を前にして「汗くらい」なんってことないです。「美味しい食べ物」「食べたい食べ物」が「汗をかく食べ物」に変わっていませんか?汗を嫌う人を汗は大好きなのです。汗に嫌われるには汗を無視するのが一番です。ですが、一度植えつけられた恐怖心や不安を取り除くのは簡単ではありません。日常生活に支障がでるほどならば、多汗症の治療としての心身療法(心理療法・自律訓練法・精神安定剤による治療)を受けるのもよいでしょう。
汗をかきやい食べ物はありますが、汗を減らす食べ物はありません。全ての食べ物は消化吸収されて一部はエネルギー源として利用されるときに必ず熱がでます。体内に熱がたまれば体温が上昇しますから汗をかいて体温を下げようとします。汗をかくことで体温調節をしているのです。汗をかきにくい食べ物としては、炭水化物はタンパク質や脂肪より汗をかきにくい食べ物といえますし、刺激の少ない食べ物も汗をかきにくいです。ですが、栄養バランスを無視してはいけませんし、汗には大切な役割があることをお忘れなく。
味覚性多汗症の原因が疾患であるケースは少ないのですが、味覚性多汗症が病的に起こるケースとしては、中枢神経疾患、抹消神経疾患、Frey症候群などが挙げられます。心配ならば医療機関に診てもらいましょう。

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